私たちの社会はこれまで大量に生産し、消費し、廃棄(はいき)することが前提の社会でした。しかし、環境や資源、エネルギーが限りあるものであること、将来にわたり安全で質の高い生活を維持(いじ)し、健全な社会活動を営むためには環境の制約や資源の制約に対応した「循環型(じゅんかんがた)社会」を築くことが必要であると考えられるようになってきました。
「循環型社会」とは、①廃棄物の発生抑制②リサイクルによる資源の循環的な利用③廃棄物の適正な処分が行われることにより、天然資源の消費をできるだけ節約し、廃棄物を捨てることなく循環資源として再利用し、環境への負荷(ふか)をできる限り少なくする社会のことです。 「循環型社会」を目指す上で、ゴミと資源に関わる問題を解決する“キーワード”といわれるのが「リデュース(Reduce)・リユース(Reuse)・リサイクル(Recycle)」の3Rです。
【リデュース(Reduce)】
いらなくなったものを“捨ててしまう”こと自体を見直すことです。必要ないものは買わない、使い捨てのものは使用しないなど、物の量を“減らす”ことです。
生活の中でごみを出さない工夫をすることが一番大切です。
【リユース(Reuse)】
いらなくなったものを“捨ててしまう”のではなく、洗浄したり修理して“もう一度使うこと”です。ほんの少しの手間や工夫で繰り返し使えるものはたくさんあります。リユースは、リサイクルより地球にやさしいと言えるでしょう。
【リサイクル(Recycle)】
いらなくなったものを“捨ててしまう”のではなく、分類して集め“再利用する”ことです。正しく分別すれば資源になるものも捨ててしまってはごみになります。